平成28年度子どもの在宅移行支援勉強会に参加してきました
子どもの訪問看護の実際~事例を通して~
訪問看護ステーションと病院の望ましい連携と現状の課題
NICU・小児科の医師・看護師さんの勉強会に講師として参加してきました
NICU入院時支援コーディネーター様から「病院で働いているスタッフは、退院後の子どもたちがどのように生活しているのか、訪問看護でどんなことをしているのかがなかなか見えてこないので、実際の様子を話しに来てほしい」という依頼を受け、新潟大学医歯学総合病院NICU・小児科の医師・看護師さんの勉強会に講師として参加してきました。
障がいや病気を抱えたお子様のご家族は、常に不安を抱えています。
40名もの参加者で、真剣に聞いていただいたき質問や意見ももらい、私たちの今後の課題も明らかになりました。
障がいや病気を抱えたお子様のご家族は、常に不安を抱えています。入院中は医師や看護師が近くにいて、変化があればすぐに来てくれますが、退院後はそうはいきません。
「家に連れて帰りたいけど、処置や具合が悪くなった時の対応ができない・・・」「きょうだいと関わる時間が減るのではないか」と退院を躊躇されます。
実際関わらせて頂いたお子様やご家族は、驚くほど変化しています。
最初は不安げな表情でおられたご家族も、時間が経つにつれ育児に自信がついてきます。疾患や今後の成長に対しての不安はあるものの、お子様のためにいろんな工夫をされたり、協力したり家族の絆も深まっています。
「可愛くてしょうがない」と愛情をたっぷり注がれています。一緒に過ごす時間を本当に大切にされています。私たちが学ばせていただくことも沢山あります。
病院と在宅での温度差が生じないようにしています。
訪問看護は退院前に病院に事前訪問をし、顔合わせをして不安や希望を聞き、また病院での指導内容を確認して、病院と在宅での温度差が生じないようにしています。
そしてその家族のライフワークバランスを考え無理のない育児・処置の提案をしています。
ご家族からは「困ったときに、すぐ相談や対応してくれるので助かります」と嬉しい言葉をいただいています。
また、セラピストによるリハビリもしており、発達遅延に対してのアプローチや、退院後から療育センターと連携して継続的なリハビリも対応しています。
訪問看護の役割はまず、『在宅移行支援』です。
訪問看護の役割はまず、『在宅移行支援』です。
訪問看護は医療依存度が高くなければ使えないものではありません。
退院後、生活が落ち着くまでの短期間使用でも使えます。主治医の指示さえ頂ければ、どんな疾患でも訪問できます。
医療機関・療育センター等多職種の方と連携を取りながら、多くのお子様とが家族を支えていけたらと思っています。
「こんなケースは利用できるのかな・・・」と思ったときには是非ご連絡ください。
私たちは、これからも多くのお子様やご家族に寄り添い支えていきたいと考えています。